xperia ray SO-03C st18の電池もちの記録 その2
公開日: 2015年12月3日木曜日 android ICS xperia ray 電池もち
前回xperia rayの電池もちを測定しましたがこれはあくまで2.3.4(GB)の場合における結果でした。日本ではこのGBのOSのものしか出回っていませんが海外の場合はこれだけでなく4.0.4(ICS)のOSのものも出回っています。この海外のICSのOSを国内のxperia rayに導入している例は複数(1,2)見られ確かに電池もちの比較をしている例もあるもののGBのOSのものと比較をしている例はありません。
これを調べることは重要ではないかと考えています。そこでここではGBのときと比べてのICSのときにおける電池もちの比較をしようと考え、記録をしました。
ICSのOSの悪い点と良い点
現在使っているxperia rayのOSは2.3.4のGBですがこれを使う前まで4.0.4のICSを一年くらい使っていました。このICS のOSやROMは長期間使っているとキャッシュがたまっていくためか使えば使うほどマップの読み込みや単語の変換、着信応答時に操作などがもたつく、という問題が出てきていました。
確かに通話やメールのグラフィックがクールでデータ通信をせずに通話だけの状況ならば電池持ちはGBの場合と比べよくはあるのですが、(GBではおよそ7日 ICSではおよそ15-20日で電池が切れる)前述のように操作面で残念だと感じたためこのOSは現在はあまり使っていません。
しかしせっかく身近にあるOSやROMなため比較をすること自体は有効と考え、記録しました。
使用したROMとカーネル
参考のページも書かれていますがST18の海外ICS ROMはSONYが公式で出しているROMです。ですからBOOTLOADERをアンロックせずとも焼くことは可能です。またGBのときの86のベースバンドも問題なく使えます。ですからそれらを使用しました。それぞれのファイルをダウンロード後、FLASHTOOLのFLASHBOOTモードでそれぞれ焼きます。
次にFLASHTOOLのFASTBOOTモードでkernelを焼きます。使用したカーネルは日本人の五郎さんという方が作られたkernelでKTGカーネルというものです。ST18は通称urushiと呼ばれていますがそのurushiのカーネル(1.5.2)をダウンロードし、焼きます。
使用アプリ
マップ、line、messengerはGBのときのものと同じverのものを使用しました。またgmailとyoutubeは2.3.4のときのものが入れられなかったため標準で入っているver.4.0.4のものを使うことにしました。測定方法
前回の記事同様あらかじめ満充電したxperia ray ST18仕様を用いGPSと3アカウントのgmail同期はON、WIFI、BLUETOOTH、テザリングなどはOFF、LINEとFACEBOOKメッセンジャーは常時待ち受け画面の明るさは1/8程度のところにしました。なお、測定時のCPUは最低値133Mhz最高値1.024GHzで調整リストはondemand,I/Oスケジュールはbfqです。
(五郎さんのページによると調整リストは標準から手を加えないことでよりよい電池持ちが発揮されるそうです。)
京都市内のほぼ電波が入る場所で*#*#4636#*#*にて電波のつかみ方はWCDMA ONLY魔法の五行をbuiltpropに導入しました。
そしてyoutubeアプリを使って2時間の雨の音楽を再生しました。2時間は携帯電話を動かさず、動画再生後のバッテリー残量を見ました。
結果
1時間でおよそ76%の残量(消費24%)、2時間で53%の残量(消費47%)が見られました。この調子で動画を視聴し続けますと、およそ4時間で電池切れになります。GBのときの電池消費量は1時間で20%、2時間で40%でした。ですのでGBのときの結果と今回の結果とを比較すると、GBのときよりもICSのときのほうが「電池消費量が多い」ということがわかりました。
ただ「本当に違いがある」ことを「確実」に確認するにはGBの場合、ICSの場合ともに複数回電池残量や消費量を測定して電池消費量の偏差とばらつき、検定をする必要があります。つまり今回の結果はあくまでチャンピョンデータでありあくまで一記録であることに注意する必要があります。
今後の流れ
新しい機種における比較やディープスリープ時の比較も出来ればと考えています。ちなみに事前に調べた測定では、6~7時間のディープスリープ状況下でおよそ10~15%程度のバッテリー消費が見られます。以上。
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