【Android 4.4以上】画面をモノクロ（グレースケール）にする方法【root必要】

公開日： 2019年7月31日水曜日 android color changer KK アプリ モノクロ表示

記事を作ったあらまし

　20数年ほど前、私が最初に持った携帯電話がKenwoodの「XIT」というPHSで「モノクロ表示」のものでした。その時の画面はモノクロだからか昼夜問わず見やすかったですし、また液晶の電力消費も少ないからなのか可動時間も後に出たカラーのものと比べ長かった気がしました（2001年頃に松下電器のPHSでカラーかモノクロかだけが違う製品が出ていて、それらを同時に使ったところモノクロのほうが見やすく長時間使えた気がした）。

　現在スマホの画面はカラーが一般的ですが、どうもカラー液晶だとモノクロの場合と同じ光度にした場合、私は特に直射日光下では見にくい気がしていました。だから今では一般的なカラー液晶ですがたまにはモノクロ液晶で携帯電話を作ってほしいと思うことが個人的にはあります。モノクロ液晶のほうがカラーのものより材料自体も安いと思いますし。
　そうした意見を反映してかまたは単に電子書籍を読むのに適しているからという理由でかわからないですが現在ではカラー液晶の代わりにE-inkを使ったアンドロイド端末、YotaphoneやBooxなどが市場で販売されています。しかし値段は高いしそれほど大きな端末を欲しいわけではありません。そして何より資料と同じようにかつて実験的にE-inkの楽天koboにAndroid2.3を入れたところ、画面が非常に見にくくて、またそれほど電池持ちが良くなかった思い出があります。なのでできればE-inkでAndroidは使わないほうがいいと思っていました。

　そうした状況にあるニッチな人に対してか、あるいは色盲の方に対応するためか、資料にあるようにAndroid5.0以上の場合だと「開発者オプション」で「色空間シュミレート」を「全色盲」とすることで画面そのものをモノクロにできることは知られています。しかし当方法でグレースケールにした場合、微妙な色調調整ができません。また私が普段使っているAndroid4.4の端末ではそれができないと一般的には言われています。しかしそれらの問題に対してあるアプリを使うことで解決できることがわかりました（ただし残念ながらroot化は必須）。この方法はネットを探しても資料がなかったのでここに記録を残したいと考えブログを書きました。

使用したGoogle Playストアのアプリ

　Google Playではあらかじめ撮影した写真をモノクロに変更するアプリやカメラ自体をモノクロにするものは意外とよくありますが、画面表示すべてをモノクロにするのはAndroid4.4の端末Onlyで使おうとした場合、こちらしかありませんでした（同じようなアプリでカラーブリーズというものがフリーであるが使用しようとするとアプリが落ちた。adb shellを実行していないからかも。私の環境ではPCにAndroid SDKを入れていないからしない。）。
　また画面に暗いスクリーンをかけてのぞき見防止フィルターのような役割として使うアプリも結構多くありますが、表示する全ての色を変更するものは見つけられませんでした。

今回ダウンロードしたアプリ。プロ版120円ほどで買える。

左がフリー版右がプロ版。

アプリの立ち上げ画面。それぞれの色調を押したら適応される。

　今回見つけたアプリはフリー版と課金をするプロ版とがあり、プロ版だとセピアのグレースケールが表示できるだけでなく、OS立ち上げと同時に自動で色調調整できます。
　どんな画面表示になるのか知りたいのであれば一度フリー版で使ってみて見て長く使っていけそうだと思うならプロ版を買っても良いかもしれません。私はすぐプロ版を買いました。

　プロ版の設定によってOS起動と同時に色調調整をする設定にした場合は、ロックスクリーンの画面で色調が変化します。
　一方色空間シュミレートでのグレースケール設定をした場合、Kernelが立ち上がってOSが立ち上がる途中で画面がモノクロになるようです。

　なお今回のアプリで白黒にしたところスクリーンショット自体をはカラーの状態で保存されることを確認しました。これは色空間シュミレートをした場合と同様です。
　つまりどちらもあくまで表示上だけがモノクロになるようであることが考えられました。